( ‘A`)旬の芸能人やスポーツ選手なんかも遊びに来るという東京港区六本木。
ギロッポンの夜の顔といえば、キャバクラやクラブ、会員制のラウンジなど、都会の繁華街らしいお遊びの場が多数提供されているでしょうか。
特に六本木はお店のランクが上がれば上がるほどに採用基準も厳しくなり、ひと握りの女性しか面接をパスできないとも言われている夜蝶の激戦区です。
中には六本木で栄華を極め、野球で例えるならキャバクラ業界のメジャーリーグ、サッカーであれば、リーガ・エスパニョーラやブンデスリーガといった最高峰に位置する銀座へと鳴り物入りで移籍するケースもあります。
しかし、銀座の壁は予想以上に厚く高く、ギロッポンの一流キャストでも苦戦することも珍しくはありません。
今回は、六本木→銀座というエリートコースにおける「壁」について学んでいければと思います。
目次
銀座の高級クラブは「客をひとりつかめば1億円」
( ‘A`)もはや漫画のようなお話ではありますが、いくら不景気が蔓延しようとも、あるところにはあるのがお金という存在です。
一般的なキャバクラとは違い、銀座の高級クラブは指名制ではなく、係という「永久指名制」を主流とします。
仮に「忖度のカエルさん」というお客様がいたとして、雨音ケロ美が彼の担当ホステス(係)となれば、忖度のカエルさんはもちろんのこと、お連れのお客様も雨音ケロ美の担当となりますので、彼らがお遊びした代金すべてが売上につながるというわけです。
( ‘A`)忖度のカエルさんという大きな幹があって、彼とつながる枝葉のお友達という構図をイメージして頂ければと思います。
お友達がお友達を呼び、さらにそのお友達が新たなお友達を呼ぶという好循環を味方に付けられた担当ホステスは、1億円という野球選手の年俸並みの金額を得られるというのが、銀座のステータスにしてザンギードリームなのかもしれませんね。
六本木→銀座の高級クラブに移籍|最初にぶち当たる壁とは?
( ‘A`)気配り、目配り、心配りは出来て当然の世界なのですが、他のエリアからの移籍組は、銀座ならではの水に慣れないことも。
移籍後の来客はご祝儀
( ‘A`)移籍当初は自分を懇意にしてくれるお客様に当然、連絡を入れますし、六本木時代のよしみもあってお店へと足を運んでくれます。
そのため、銀座にやってきて初めて受け取れるお給料も、六本木にいた頃に比べてアップしていることも珍しくはありません。
移籍してよかった!と心から思える瞬間ではありますが、来月になるとどうしても振るわなくなるのが同伴などのアプローチなんです。
お客様も物珍しさで銀座に1回は来てくれるのですが、元々は六本木体質が染み込んでいるため、来てくれるのはご祝儀の初回のみということも多々あります。
移籍組が最初に苦労する局面が銀座にお客様を持っていないという決定的事実なんです。
そのためヘルプに回る機会が増えてしまい、「こんなはずでは…」と銀座の難しさを痛感する女性も多いです。
新人の若手キャストに突き上げを食らう
( ‘A`)水商売は銀座が初めてとか、夜の世界に慣れていないとか、灰皿交換もまともにできないルーキーだって大金稼ごうと一生懸命に働いています。
所作に関しては素人レベルだったりするのですが、完成形に至っていないがゆえ、プロならではのクセみたいなものが少なく、逆に飲み込みが早くドンドンと銀座スタイルを吸収していくため、新規開拓もあっという間なんてこともあります。
1週間や1ヶ月という短い期間だけ見れば、売上で完敗を喫することもあるでしょうか。
閑古鳥の移籍組と同伴賞をGETして表彰される新人ホステス、ここで腐るか、発奮するかでまた未来が変わるんですけど、負けず嫌いな女性が多いのも夜の世界あるあるですね。
テンション高く盛り上げようと乱入してお叱りを受ける
( ‘A`)六本木というよりは、渋谷、新宿、池袋系のような、明るくテンションの高い感じで、テーブルにお邪魔してみたけど、オトナの社交場としての銀座を楽しみに来ているお客様からすれば単なる酔っぱらいにしか映りません。
「うるせぇー!バカヤロー!」と怒鳴られ、バックルームでも黒服さんに「君、なにか勘違いしてない?ここは銀座だよ?」と説教を食らうことでしょう。
当然、テーブルにも付けさせてもらえません。
六本木→銀座の高級クラブに移籍|状況を打開するため行動に出る
( ‘A`)待っていても何も起らないのであれば、時には起こせよMovementということで、クラブホステスとして出来る銀座らしいお仕事を一生懸命に行います。以下はよくある一例です。
お客様にお手紙を出す
( ‘A`)電話などで六本木時代のお客様にお電話するんですけど、即留守だったり、出ても「ごめんかけ直す」と切られてしまったり、ようやく捕まっても渋い反応だったりと、皆様どうにも腰が重い様子。
電話がダメなら文字を認めようと、直筆のお手紙を書くのは銀座では良くある習慣です。
どちらかといえば、係のお客様などに出すのが一般的なのかもしれませんが、どうにか銀座に引っ張り込みたい見込みのお客様にだって活字作戦は有効打のひとつとなります。
電話が空振りに終わったとしても案外、お客様は気にかけていることも多いので、迷っている背中をそっと押すきかっけとなるのがお手紙の効果かもしれませんよ。
習字とか習っておけばよかったと後悔する瞬間でもあるんですけどね。
銀座ならではのお着物
( ‘A`)今までずーっとキャバドレスやお水スーツだったというのであれば、たまにはお着物姿に変身するのも銀座らしくていいですよね。
ヘアスタイルもとんがった「銀座の髪」にしてもらうんですけど、お着物が初めてだと窮屈で歩きにくいし勝手が違うことで戸惑うものですが、これも銀座でやっていくために必要な試練と思うしかありません。
初めてお着物姿を披露したお客様が、「お!」と驚く表情を見られるのも、どうにか銀座で成功しようともがいている時期だけです。
まとめ
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( ‘A`)もともと実力があっての移籍、チャレンジですが、銀座ならではの不文律に難しさを覚える入店当初。六本木時代のお客様をどうにかうまく誘導しつつ、銀座の新規のお客様をひとりでも多く、担当していきたいところでしょうか。