キャバ嬢と確定申告と経費。
ラウンジ嬢でも、クラブホステスでも、毎年きっちりと納税する人もいれば、タックス・ヘイブンを満喫する人もいたりと、お金に関するスタンスは人それぞれです。
毎年2月~3月に訪れる確定申告に合わせて、せっせと帳簿をつけるのが毎年の恒例行事という場合も多いでしょうか。
今回はキャバ嬢ならではの経費にターゲットを絞りまして、
- 科目の振り分け方
- 経費に出来るのものとは?
など、税金に関して学んでいきたいと思います。
インボイス制度に対応【freee会計】【キャバ嬢の確定申告】経費とは?
お仕事をするうえで、どうしても発生するお金のことですね。
キャバ嬢であれば、ドレスを買うために必要な出費があると思いますが、衣装の購入費用は経費扱いとなります。
キャバ嬢というのは厳密には個人事業主なので、確定申告時に経費算入が可能となり、できるだけ所得を抑えて徴収される税額を減らそうというのが狙いのひとつになります。
1年間に叩き出した総収入が「売上(収入)金額」となり、売上金額からお仕事に必要だった各種「経費」を差し引いた金額が「所得」となります。
例えば売上が5,000,000円、発生した経費が1,000,000円だったとすると、所得は500万円-100万円=400万円となります。
課税対象となる金額は400万円の部分なので、何も経費がない状態よりは税額を抑えられるというわけですね。
確定申告により、所得税や住民税の金額も変わりますし、経費を出す=節税という見方もできるでしょうか。
【キャバ嬢の確定申告】科目とは?
( ‘A`)経費といいましても、キャバ嬢であれば、衣装代、コスメ代、美容院、お客様へのプレゼント代など、種類は多岐に及んでおります。
その各種経費を分かりやすく科目ごとに振り分ける必要があります。
使用頻度の高い科目は以下のとおりです。(国税庁のホームページから、確定申告書等作成コーナーに進むと、「決算書・収支内訳書作成コーナー」という項目があります。)
- 旅費交通費
- 広告宣伝費
- 接待交際費
- 消耗品費
- 通信費
- 修繕費
- 雑費
- (※)カ
- (※)ヨ
- (※)ク
※自分で好きな科目を記入することができます。
既存の科目に収まりきらないような経費が出た場合に使う場合があります。
例えばネット関連のお仕事ですと、外注したい人、受注したい人とを結びつけるクラウドソーシングサイト(ランサーズ等)がありまして、利用の際に仲介手数料が発生します。
そういった場合、雑費等と区別するために「システム手数料」という項目を設けることもあります。
理由としては、ひとつの科目ばかり金額が膨れ上がるのを防ぐ狙いがあるようです。
中には帳簿内のバランスを気にする人もいるのですが、特に神経質になる必要はないと思います。
あくまで、参考程度に受け止めてください。
【キャバ嬢の確定申告】科目を新設するなら?
会議費
( ‘A`)売れてくるとヘルプに付いてくれる女の子との距離感も縮まります。
彼女たちは指名競争やお客様との関係に悩んだりすることも多く、お姐さんを慕って相談を持ちかけられることも多いのではないでしょうか。
そんな時、食事でもしながらお話を聞くことになると思いますが、この際に生じる飲食代を「会議費」として計上することも可能だと思います。
「接待交際費」と区別するのであれば、5,000円以内が会議費として計上、それ以上は接待交際費の科目に振り分けるのが良いそうです。
【キャバ嬢の確定申告】経費にできるもの
- 送迎代
- コスメ代
- 美容院代
- ドレスなどの衣装代
- 車検費用、車の修理費用
- お客様へのプレゼント代
- パソコン台(用途は顧客管理など)
- 衣装ケース、ミラー、ドレッサー代
- お客様との交遊費(飲食、カラオケ等)
- お客様との連絡手段であるスマホ料金、ネットの通信料金
- 出勤の行き帰りである交通費(タクシー代、ガソリン代、駐車場代)
( ‘A`)上記はよくある項目であり、突き詰めていけばもっと出てくる経費もあると思います。
【キャバ嬢の確定申告】実際に経費を科目に振り分けてみよう
旅費交通費
( ‘A`)出勤の行き帰りに発生する交通費であったり、お客様との同伴で発生した交通費が主だったものでしょうか。
タクシーなどはクレジットカードで支払えば記録が残るかもしれませんが、現金でのお支払いというのであれば、領収証などはしっかりと保管しておきましょう。
また、自分のお車というのであれば、プライベートで利用する部分も多々ありますので、発生した金額の50%を計上するのがベタかもしれません。
按分(あんぶん)というやつですね。詳しくは最寄りの税務署に聞いたほうがよろしいかと。
通信費
( ‘A`)スマホやPCの通信費用や通話料だったり、お客様との連絡に使ったものが経費の対象になります。
こちらも上述同様に按分の対象となりやすいです。
プライベート用と完全お仕事用と、2本のスマホがあるというのであれば、話は別ですけどね。
広告宣伝費
( ‘A`)キャバクラを経営する人がネットに広告を打ったというのであれば、広告費用は広告宣伝費に記入するのが最適ですが、
キャバ嬢の場合は「お客様へのプレゼント」費用を、経費として計上することが可能でしょうか。
場合によってはお名刺を作成したお金を広告宣伝費に振り分けるのもアリだと思います。
普通なら名刺は消耗品費でも構いませんが、不特定多数に配るので広告宣伝費が適しているカモ。
接待交際費
( ‘A`)同伴やアフターで店外へ赴くこともありますよね。
だいたい、カラオケや飲食店が専らですけど、お客様と飲み食いした場合は、接待交際費が認められることになります。
奢ってもらってナンボのキャバ嬢はあまり縁のない科目と言いたいところでしょうか。
でも、クラブホステスともなれば、お中元にお歳暮、バレンタインデーのチョコレート代、常連様のお誕生日プレゼントなどなど、出費もハンパないですね。
修繕費
( ‘A`)マイカー通勤のキャバ嬢は、車検とか月々の自動車保険とか、いろいろとありますよね。
消耗品費
( ‘A`)科目の響きから、石けんのように使ったら無くなるようなものをイメージしているかもしれませんが、
文房具とかキャバドレスとか衣装に関するもの全般など、
大半のものを消耗品費として振り分けることができる項目になります。
厳密には、「10万円未満、または法定耐用年数が1年未満のものを購入する際の費用」となります。
雑費
( ‘A`)コンビニコピーとか、振込手数料とかを記入する場合が多いですが、キャバ嬢だとあまり利用しない科目でしょうか?
(※)カヨク
( ‘A`)科目を作れる自由項目欄ですね。
既存の科目にすべてを収められるのであれば無理して使う必要はありません。
ただ、細かく分類して発生した経費の内容を客観的に眺めたいというのであれば、
キャバドレス代などを含める「衣装代」であったり、
美の源泉である「化粧品代」、
ネイルサロンやエステなどでオンナを磨くのであれば「美容代」という科目を設置するのも悪くないと思います。
まとめ
あくまでお仕事に関するものが経費の対象となります。
税務署に電話すれば質問に対して気軽に答えてくれるので、わからない部分については聞いているのも良いと思います。